子育てをしていると、毎日のように何かしら不安になる瞬間があります。
泣き止まない、寝ない、離乳食を食べない、湿疹が出た——そんな“ちょっとした不安”が起きるたび、気づけばスマホを開いて検索してしまう自分がいました。
「この泣き方って普通？」
「SNSで見た寝かしつけ方法、うちの子にも合うかな？」
「この湿疹…検索すると怖い病名ばかり出てくるんだけど…」
調べれば調べるほど不安になり、さらに他の情報を探してしまう。
そして、情報が増えるほど頭が混乱し、「私は情弱なのかな」と落ち込む日もありました。
今思えば、あの頃の私は“情報を選ぶ基準がない状態”＝情弱状態だったのだと思います。
知らなかったから不安になったのではなく、判断軸がなかったから振り回されていたのです。
この記事では、
「子育て、間違えたくない」
「でも情報が多すぎて分からない」
そんな悩みに寄り添いながら、少しでも気持ちが軽くなるヒントをお届けします。
あなたは悪くありません。
子育ての情報があまりにも多い今の時代において、誰だって情弱になり得ます。
少しずつ一緒に“判断力”を育てていきましょう。
結論｜子育てで“情弱”になるのは誰でも起こる。でも、判断基準さえあれば克服できる
子育ては、人生の中でもっとも「誰かの意見にすがりたくなる時期」です。
睡眠不足、ホルモンバランスの変化、環境の変化、責任感…
これらが重なると、冷静な判断が難しくなります。
だからこそ、情弱状態になるのは“誰にでも起こる自然なこと”。
大切なのは、
「情報を減らす」のではなく「自分の判断基準を育てる」こと
です。
まずは「情報が多すぎる時代」にいる自覚を持つ
たとえば、昔は「母親や祖母、育児書」くらいしか情報源がありませんでした。
しかし今の私たちには、
情報が多いのは便利ですが、
**“多すぎる情報は不安の燃料”**にもなります。
「私が情弱だった」経験が、同じ悩みの人を救う理由
私は完璧なママではありません。
むしろ失敗だらけでした。
でも、だからこそ言えることがあります。
「不安で情報を探し続けてしまう気持ち」
「うまくいかず落ち込む気持ち」
この“生の感情”は体験者にしか書けません。
同じ悩みを持つ人の心に届くのも、同じ失敗をした人の言葉だと思っています。
私が“情弱ママ”になってしまった原因とは？
SNSの寝かしつけ動画を信じて逆効果になった話
ある日の深夜、寝ぐずりがひどくて心が折れそうになったとき、
「魔法みたいに寝る方法」という動画が流れてきました。
数秒の動画の中で、赤ちゃんはスッと眠っていく。
“これならうちの子も…”という一縷の望みで試したところ——
逆にギャン泣き。さらに目が冴えるという悲劇。
あの時の私は、
「できないのは私だけ？」
「情弱だから正しく使えないの？」
と本気で落ち込みました。
でも、冷静になって動画を見返すと、
…という当たり前のことに気づけなかったのです。
インスタの育児情報に振り回されて疲れた日
インスタの育児アカは「うまくいった方法」が大量に流れてきます。
しかし、同じ月齢でも子どもの個性は全く違います。
私はそれを理解せず、
“他の家庭の成功例”をそのまま取り入れてしまったのです。
結果…
「なんでできないの？」と焦る気持ちだけが残ってしまいました。
本当に疲れたのは、
できなかった自分を責める気持ちでした。
子どもの症状を検索して不安が爆発した体験
発疹が出たとき、検索して出てきたのは…
重症例のブログ
深刻な病名
「すぐ病院へ」系の記事。
すぐに冷静さを失い、
胸が苦しくなり、
気づけば涙が出ていました。
あとで分かったのは、
検索エンジンは“重い情報の方がクリックされやすく上位に上がる”ということ。
悪気があるわけではありませんが、
不安な親ほど重症例ばかりを見てしまう仕組みになっているのです。
情報の“量と質”を分けて考えていなかった自分
量が多くても質が高いとは限らない。
逆に、1つしかなくても、公的機関の情報なら質は高い。
この「量と質」の区別ができなかったため、
情報を“同じ重さ”で受け取りすぎていたのが情弱だった原因だと気づきました。
体験から分かった「情弱になるママの共通点」
不安になったときほど情報を探しすぎる
不安の穴を埋めようと、次から次へと調べてしまう。
これは人間としてごく自然な反応です。
しかし、
不安×情報量の相乗効果で、判断力が下がってしまう
ということに気づいていませんでした。
SNSの“うまくいった例”だけを信じてしまう
SNSは成功例が中心。
失敗談はほとんど拡散されません。
だから、
「みんなはできてるのに…私だけできない」
と錯覚しやすいのです。
情弱を卒業するための“判断基準”を持とう
情報が多すぎる時代では、
「どれを選ぶか」が大切になります。
ただ「情報を疑え」という話ではありません。
情報の“重みづけ”をできるようになることが、
情弱を卒業する第一歩になります。
ここでは、
実際に私が使って効果的だった“判断基準”を、
理由・背景・具体例とともに丁寧に解説します。
①情報の目的を考える（販売・集客・体験談・専門知識？）
どんな情報にも「目的」があります。
これは悪いことではなく、
目的があるからこそ情報は発信されます。
しかし、
目的を知らずに読むと誤解を生むのがSNS時代の難しさ。
●例：同じ「寝かしつけ情報」でも、目的が違えば伝え方が変わる
- 商品を売りたい投稿
→「これさえ買えば泣き止む！」と強めの表現 - バズりたい投稿
→劇的ビフォーアフターが採用されやすい - 個人の体験談
→その子には合った方法なだけ - 小児科医の投稿
→エビデンス重視で慎重、劇的変化は少なめ
これらを同じレベルで受け取ると、
「なんでうちの子はできないの？」という誤解につながります。
●判断基準としてのコツ
●効果
目的が見えるだけで、情報の重みに差がつき、
不安に振り回されづらくなります。
②発信者の立場と専門性を見る（誰が言っている？）
情報の信頼度は、
「誰が発信しているか」で大きく変わります。
これは差別ではなく、
命や健康が関わる子育てでは当たり前の判断材料です。
●たとえば…
すべての発信が価値あるものですが、
判断の重みづけは必要です。
●たとえば…
私は当初、
インフルエンサーの“うまくいった方法”をほぼ同じ重さで信じていました。
しかし、専門家ではないので当たり前ですが、
科学より体験に寄せた内容も多く、
うちの子には合わなかったのです。
●効果
発信者の立場を知るだけで、
「これは参考」
「これは判断材料」
と整理できるようになります。
③3つの情報源を比べる（これだけで精度が上がる）
Google検索の1位だけを信じると危険です。
SNSの1投稿だけでも危険です。
最低3つの情報源を比較することで、
偏りが消え、極端な判断をしなくて済みます。
●例：子どもの湿疹で比較したとき
- SNSの体験談→重症例が多め
- 公的機関→基本的な判断基準を提示
- 小児科医のブログ→よくある症状の理由を丁寧に説明
このように、角度の違う情報を比較することが大事です。
比較すると分かります。
**極端な意見は必ず“少数派”**だということが。
④SNSは「参考程度」にする距離感を持つ
子育てSNSは便利ですが、あくまで“ヒント”です。
私の場合、
以前は「この方法をそのままやらなくては！」と義務のように感じていました。
しかし今は、
と“選ぶ視点”で見ています。
●効果
SNSに気持ちをかき乱されず、
子どものペースを見ながら取り入れられるようになりました。
子育てで“情報に振り回されない”ための習慣づくり
ここからは、“行動レベル”の話です。
判断基準を作るだけでなく、
日常の中に「揺れない習慣」を作ると圧倒的に楽になります。
①調べる前に「目の前の子どもの状態」を観察する
私が情弱状態から抜け出せた最大の要因がこれです。
検索よりも大事なのは、
**今ここにいる“わが子の状態”**です。
●観察ポイント
検索は、観察の“あと”で十分です。
観察すると、むしろ検索しなくて済むことも多いです。
②夜間検索をしない（もっとも不安が増大する時間帯）
夜は疲れ・孤独感・ホルモンの関係で、
不安が3倍ほど大きく感じられます。
夜間検索をやめると、
“怖い情報に振り回される確率”が激減しました。
●私が実践した工夫
朝に検索すると、驚くほど冷静に判断できます。
③信頼できる相談先を1つだけ決めておく
不安なときは、
信頼できるプロの一言だけで心が軽くなることがあります。
「頼れる場所がある」ことは、本当に大きな安心材料になります。
④広告に焦らされないための“落ち着くルール”を作る
育児系の広告は、
“今すぐ使わないと損”
“あなたの子だけ危険”
といった表現を使うことがあります。
焦った心で決めると後悔しやすいので、
次のルールを決めておくのが効果的です。
●わが家のマイルール
これを徹底してから、
広告に振り回されることがほぼなくなりました。
私が実際に効果を感じた“情弱克服チェックリスト
①情報を見る前に確認する5つのポイント
| 1.情報の目的は？ | （販売？集客？体験共有？） |
| 2.誰が発信している？ | （専門家？個人？企業？） |
| 3.同じ内容が別の情報源にもある？ | （共通点があるか確認） |
| 4.焦らせる言葉が使われていない？ | （「今すぐ」「期間限定」「知らないと損」など） |
| 5.いまの子どもの状態は落ち着いている？ | （観察のほうが大切） |
この5つだけで、かなり正しい判断に近づきます。
②SNS育児情報の“危険サイン”
これらに当てはまる投稿は、
“参考”程度にとどめたほうが安全です。
③迷ったときに使える「これだけは見る」基準
悩んだときは、
この3つだけ信じると決めています。
それ以外は「参考情報」として見ます。
これだけで、
情報の渦に巻き込まれなくなりました。
まとめ｜情弱を責める必要はない。子育ては少しずつ“判断力”を育てていくもの
子育ては、毎日が“はじめての連続”です。
大人でも経験したことのない状況が次々に起きるので、
不安になるのは当然のこと。
「私だけできていない」
「情弱と言われるのが怖い」
そんな気持ちを抱える必要はありません。
あなたが悪いのではなく、
時代が情報過多すぎるだけです。
子育ては、情報を高速で処理する競技ではありません。
子どもと向き合い、親が少しずつ成長していくプロセスです。
判断基準を育て、
必要な情報を選べるようになると、
子育ては驚くほど軽やかになります。
そして、あなたはすでに
「どうにか良い方向へ進みたい」と考えてこの記事を読んでいます。
それだけで十分すぎるほど、素敵な親だと思います。
子育てと“情弱”に関するよくある質問（Q&A）
Q1：SNSの育児情報は全部信用しない方がいい？
いいえ。参考程度にしつつ、最終判断は子どもの様子で決めましょう。
Q2：“情弱”と言われると落ち込む…どうしたらいい？
情弱＝不安な状態。あなたが悪いわけではありません。
Q3：病気検索で不安になります。どうすれば？
夜は検索せず、まずは子どもを観察し、翌朝に確認する習慣がおすすめ。
Q4：信頼できる情報源は？
公的機関、小児科医、行政の情報をベースに。
Q5：ママ友情報は信じていい？
その家庭でうまくいった例なので、参考程度にするのが◎。
Q6：広告に振り回されないコツは？
焦らせる言葉が多い広告は一度閉じる。決断は一晩寝かせる。
Q7：自分が情弱か不安です。どうしたら？
迷うのは普通。判断基準を少しずつ整えるだけで大丈夫です。
