正直に言うと、私はずっと
「自分は情弱なんだ」と思っていました。
ネットで調べているつもりなのに、
なぜか選んだあとに後悔する。
口コミも読んだ。比較もした。
それでも結果はうまくいかない。
家電、サブスク、ネットサービス、健康情報。
振り返ると、「やっぱりやめておけばよかった」と思う選択ばかりでした。
ある日、ふと気づいたのです。

私は情報が足りないのではなく、
“考え方の使い方”を知らなかったのではないか?と。
この記事は、以下のような悩みを抱えている方のお役に立てればと思い、
私自身の体験から学んだことをシェアしています。
このような状況に心当たりがある方は、
最後まで読んでいただければ、
「なぜ同じ失敗を繰り返していたのか」
そして「どうすれば抜け出せるのか」のヒントが見つかるはずです。
情弱とは「知らない人」ではなく「考え方が固定されている人」だった
昔の私は、
情弱=知識がない人
だと思っていました。
でも実際の自分は、
それなのに失敗する。
理由を振り返ってみると、
いつも同じ考え方で判断していたことに気づきました。
たとえば、

この「判断のクセ」こそが、
あとから知ったメンタルモデルでした。
メンタルモデルとは何か?私なりの理解
メンタルモデルという言葉を最初に見たとき、
正直「難しそう」「意識高い系の話?」と思いました。
でも調べてみると、意外とシンプルでした。
メンタルモデル=物事を判断するときの“考え方の型”

たとえば私は、
という型ばかりを使っていたのです。
問題は、
それが唯一の型になっていたことでした。
何度も失敗した私の体験談
体験談①申し送り後のLINEを見て気づいた「私は分かっていなかった」という事実
その日の勤務は、
特別なトラブルもなく終わるはずでした。
夜勤明けの申し送りで、
利用者さんの注意点について説明を受け、

はい、大丈夫です
と返事をしました。
でも正直、
少しだけ曖昧なまま理解していた部分がありました。
勤務後、
同じシフトに入っていた先輩から
LINEが届きました。

そのメッセージを見た瞬間、
胸がヒヤッとしました。

え、そこまでの意味だったの?
私は、
自分が“様子見”をかなり軽く受け取っていたことに
ここで初めて気づいたのです。
体験談②「それでいいよ」というLINEで、排泄対応の判断を止めてしまった話
その日、私は日勤で、
利用者Bさんの排泄対応に少し迷っていました。
その方は、
という状態でした。
私は心の中で、こう考えていました。
「今日はトイレ誘導を続けるべきか」
「それとも、念のためパッド対応にした方がいいのか」
どちらも間違いとは言えない。
でも、判断を間違えると本人の不快感につながる。
正直、少し自信がありませんでした。
その場で声をかけるタイミングを逃し、
私は休憩中に、先輩へLINEを送りました。

しばらくして返ってきたのは、
とても短い返信でした。

そのLINEを見た瞬間、
正直、肩の力が抜けました。
「じゃあ、これで正解なんだ」
「もう悩まなくていいんだ」
そう思って、
それ以上、他の視点で考えることをやめました。
数日後、
同じ利用者さんについて話していたとき、
別の先輩がこう言いました。

その日は、声かけ増やしてトイレ誘導した方がよかったかもね
理由を聞くと、
- その利用者さんは
「できるときはトイレで排泄したい」という強い希望がある - ぼんやりしている日は
声かけ次第で動けることも多い
ということでした。
その瞬間、
胸の奥が少し重くなりました。
先輩のLINEは、
間違っていたわけではありません。
でも、
これらは、
LINEの一言には含まれていませんでした。
私は、
「それでいいよ」
=絶対に正しい判断
だと、
勝手に変換してしまっていたのです。
体験談③発熱後の水分量を自己判断してしまい、あとから届いたLINE
その日は、
日勤の終わり頃に、
ある利用者さんの微熱に気づきました。
体温は37.4℃。
高熱ではありませんが、
いつもより少し元気がなく、
食事量も普段より少なめでした。
私は一瞬迷いました。
「すぐに報告するほどではないかな」
「様子見でも大丈夫かもしれない」
その日は忙しく、
他の利用者さんの対応も重なっていました。
私は結局、
水分摂取を少し多めに促すだけで、
看護師や上司への報告はしませんでした。
当時の私は、こう考えていました。
今振り返ると、
これは経験則ではなく、
「忙しいから今は判断したくない」という気持ちでした。
数日後、
その利用者さんが体調を崩し、
看護師からLINEが届きました。

そのLINEを見た瞬間、
胸がズンと重くなりました。
私はすぐに、

と返信しました。
看護師から返ってきたのは、
責める言葉ではありませんでした。

その一文を読んだとき、
はっきり分かりました。
私は
「判断」と「報告」を混同していたのです。
情弱ではない人は「分からないままにしない」
周りを見て気づいたのは、
判断がうまい人ほど、
という行動を、自然にしていることでした。
彼らは賢いというより、
別のメンタルモデルを使っていただけだったのです。
私が意識的に変えた3つの考え方の型

正直に言うと、
私は「考え方を変えよう」「賢くなろう」なんてことはできませんでした。
なので、
難しいことは一切やらないと最初に決めました。
やったのは、
判断する前の“自分の反応”を少しだけ変えることです。
①「分からないと言っていい」と自分に許可を出す
以前の私は、
分からない場面に出会うと、必ずこう考えていました。
- 今さら聞いたら恥ずかしい
- みんな分かっている前提だ
- ここで止めたら迷惑かもしれない
その結果どうなっていたかというと、
分かったふりをしたまま話が進む。
そして後になって、
ということが何度も起きました。
そこで私がやったのは、
「理解する」ことではありません。
「分からないまま進まない」と決めただけです。
具体的には、
これだけで、
後から「聞いておけばよかった」という後悔が激減しました。
情弱の原因は、
知識がないことではなく、
分からない状態を放置することだったと気づきました。
②他人の意見を「自分用」に翻訳する癖をつける
以前の私は、
人の意見をそのまま受け取っていました。
- 「それ、やらなくていいよ」
- 「みんなそうしてるから」
- 「普通はこうするよ」
その言葉を聞くと、
自分で考えるのをやめてしまっていたのです。
でもあるとき、
後から冷静に考えて気づきました。
その人と自分は、条件がまったく違う。
- 生活環境
- 目的
- 余裕
- 得意・不得意
それなのに、
同じ答えが当てはまるはずがありません。
そこで意識的にやったのが、
この一言を頭の中で足すことでした。
「それって、自分の場合はどうなんだろう?」
具体的には、
この“翻訳”を挟むだけで、
人の意見に振り回されることが激減しました。
信じないのではなく、そのまま使わない。
これが私にとって大きな転換点でした。
③「後回しにした理由」を正直に言葉にする
情弱だった頃の私は、
よくこう言っていました。
でも実際には、
ほとんど手をつけていませんでした。
なぜか。
理由は単純で、
なのに、
それを認めたくなかったのです。
そこでやったのは、
後回しにするときに、必ず理由を言葉にすること。
例えば、
こうして言葉にすると、
不思議なことが起きました。
「じゃあ、どうする?」と次の選択肢が見えてくるのです。
後回し自体が悪いのではなく、
理由を曖昧にしたまま放置することが問題だったと分かりました。
この3つを意識して何が変わったか
正直、
劇的に賢くなったわけではありません。
でも、
この変化は、
私にとってとても大きなものでした。
情弱を卒業する、というより
「情弱になりにくい状態」になった感覚です。
読者へのメッセージ
もしあなたが今、
そんな自分を責めているなら、
それは能力の問題ではありません。
考え方の前提が、少しだけズレているだけです。
全部を変えなくていい。
この3つのうち、1つだけで十分です。
それだけで、
判断の失敗は確実に減っていきます。
よくある質問(Q&A)

Q:情弱ってやっぱり恥ずかしいことですか?

いいえ。多くの場合、考え方の前提に気づいていないだけです。誰にでも起こり得ます。

Q:メンタルモデルは意識しないと変えられませんか?

大きく変える必要はありません。「分からない」と認めるだけでも十分です。

Q:人の話を信じやすいのは悪いことですか?

悪いことではありません。ただし「自分にも当てはまるか?」を一度考えると失敗が減ります。

Q:情弱を卒業する近道はありますか?

近道はありませんが、「分からないまま進まない」だけで改善します。

Q:まず今日からできることは?

分からない言葉を一つだけ、その場で確認することです。


